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イスラエル第一党カディマが党首選 リブニ外相が優勢
【カイロ=村上大介】イスラエル与党第一党の中道右派カディマは17日、汚職疑惑で辞意を表明したオルメルト首相の後継者を決める党首選を行った。現職閣僚4人が立候補し、女性のリブニ外相(50)が優勢。元軍参謀総長のモファズ運輸相(59)が追う展開となっている。
カディマは国会定数120のうち29議席で、新党首は首相候補として過半数確保を目指して連立交渉に入る。「42日以内」という期限内に交渉がまとまれば新政権は11月ごろに樹立。交渉が不調に終われば、来年2月前後に前倒し総選挙が行われる見通しだ。
オルメルト首相は、ブッシュ米政権が来年1月の任期切れ前の合意を目指してきたパレスチナ和平にぎりぎりまで取り組むとしているものの、交渉で具体的な進展はなく、今後の内政的手続きからみても、早期合意は不可能な状況だ。
カディマは2005年に当時のシャロン首相が与党の右派リクードを出て結成、リブニ、モファズ両氏ともにカディマに合流した。事前の調査では、リブニ氏の支持率は48%で、モファズ氏を約20ポイント引き離している。結果判明は18日未明(日本時間同日午前)の予定。当選には40%が必要で、該当者がいない場合は24日に上位2人による決選投票が行われる。
リブニ氏はオルメルト政権でパレスチナとの交渉代表を務め、ヨルダン川西岸をめぐる“大幅な譲歩”と2国家樹立による解決策を主張。これに対し、モファズ氏はいかなる譲歩にも慎重な強硬派で、米国とオルメルト首相が取ってきた穏健派のアッバス・パレスチナ自治政府議長へのてこ入れ策にも反対してきた。
リブニ氏が新党首に当選した場合、一部の宗教政党が反発し、連立交渉は難航するとの見方があり、世論調査では、強硬派のネタニヤフ元首相率いるリクードの支持率は現在、カディマを上回っている。総選挙に突入すれば、リクードが第一党になる可能性もあり、リブニ氏が今回当選しても、イスラエル政局安定とパレスチナ和平進展をめぐっては不透明な状況が続きそうだ。