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北朝鮮声明「いつもの駆け引き」 米政府、検証受け入れ求める
このニュースのトピックス:北朝鮮核問題
【デンバー=有元隆志】米政府は北朝鮮が核施設の無能力化の措置を中断する方針を表明したことについて、核計画の申告書に対する検証手順をめぐる交渉を有利に運ぶための「いつもの駆け引き」とみて、6カ国協議の議長国・中国とも連携しながら、検証受け入れを求めていく方針だ。
ソン・キム6カ国協議担当特使は今月中旬の訪中に続き、22日にはニューヨークで北朝鮮側と会談し、検証体制に関する折衝を行った。
米政府は6月末に北朝鮮へのテロ支援国家指定解除の手続きに入ったものの、正式に解除する条件として、核関連施設への立ち入りをはじめ、国際的な基準に合った検証体制の確立を求めた。解除にあたり、日本や米議会から「厳格な検証」を求める声が相次いだためだ。
北朝鮮側は申告書の提出に応じるなど当初は協力姿勢を示したものの、検証については前向きな回答がないため、米政府としても解除を先送りしている。北朝鮮に安易な妥協をすることは、イランの核開発問題にも悪影響を及ぼすとの判断もあったとみられる。
ライス国務長官や、交渉責任者のヒル国務次官補(東アジア・太平洋担当)は、核施設を当面稼働できなくする「無能力化」について、クリントン前政権の「凍結」を上回り、ブッシュ政権の「外交成果」となるとして、実現を目指してきた。
来年1月のブッシュ大統領の任期切れまで約5カ月となるなか、米側には時間的な制約もある。
現在、寧辺には米専門家数人が滞在し、無能力化の作業を監視している。米政府としては北朝鮮が声明だけでなく、専門家らの追放にも踏み切るのかなど出方を見極めながら、事態打開の方策を探っていくことになりそうだ。