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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 歓喜と自尊心
このニュースのトピックス:「竹島」問題
ウォーという地響きのような歓声。もし韓国上空にいたら、その声にのみ込まれてしまうぐらいの迫力だった。一瞬、戦場の鬨(とき)の声のようにも聞こえ、外国人の私はいつも、この熱狂的な韓国人の応援ぶりにビビッてしまう。
北京五輪の野球で韓国は、日本を破った末に、決勝でキューバに勝ち金メダルを獲得した。当日は、韓国人の友人宅に招かれて一緒にテレビで観戦していたが、マンション全体が絶叫や拍手、バタバタと床を踏みならす音で揺れているように感じた。実際、震動していたのかもしれない。
韓国人の愛国心むきだしの応援は、五輪に限らず、サッカーW杯でもそうだ。とくに対戦相手が日本だと、応援は限りなくヒートアップする。1997年のW杯アジア最終予選で日韓戦がソウルで開かれたときは、観戦のために結婚式のキャンセルが相次いだほどだ。
今回の北京五輪で、韓国は史上最多の金メダル13個を獲得し、大健闘した。しかも金メダルの獲得順位は韓国が7位で、日本が8位。そのせいか韓国人の機嫌はすこぶるいい。竹島問題もどこかに吹き飛び、留飲を下げたような感もあった。
五輪期間中、韓国のニュース番組を見ていると、必ず日本の金メダル数と順位も報道していた。世界7位の評価よりも、日本に勝ったことのほうがより韓国人の自尊心をくすぐったのではないだろうか。(水沼啓子)