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【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 韓国人の音楽性
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ソウルの自宅で毎朝聞いているCDがある。カラヤンが「神からの贈り物」と評した韓国人のソプラノ歌手、スミ・ジョー(●秀美)の作品だ。美しい声に起こされると目覚めもいい。
そのスミ・ジョーが北京五輪期間中、公式文化イベントとして開かれる公演にルネ・フレミングやアンジェラ・ゲオルギューらと出演する。スミ・ジョーは中国では「世界3大ソプラノ歌手」の1人として紹介されているそうだ。
個人的にはいま、スミ・ジョーが“イチ押し”のディーバ(歌姫)なのだが、その歌声を聞いていると、つくづく韓国人の持つ豊かな情緒を感じてしまう。韓国人はとにかく怒ったり、喜んだりと、感情表現が直接的だ。しかも情感の発露がときには燃えるように激しい。
一方で、韓国人は「恨(ハン)」という、内に秘めた独特の感情を持つ民族でもある。恨みやつらさだけでなく、あこがれや嫉妬(しっと)も表す複雑怪奇な感情だ。幾度となく異民族の侵略を受けてきた歴史や、厳しい身分社会の中で形成されてきたのだという。
スミ・ジョーの表現力の源流には、こんな韓国的情緒が流れているのかもしれない。好きな韓国人音楽家はもう1人いるが、バイオリニストの鄭京和(チョン・キョンファ)の演奏も気迫がこもっていてすごい。韓国人の音楽性は民族性のなせるわざ?(水沼啓子)
●=恵の心を日に