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【グローバルインタビュー】ロシア原子力産業の「安全」は? (1/5ページ)
世界的覇権を狙うロシアの原子力産業に危うさを見る専門家は少なくない。いったん事故が起きれば被害が破局的なものとなるから絶対の安全が求められるうえ、原発からは必ず高レベルの放射性廃棄物である「使用済み核燃料」が生まれる。「核のごみ」と「安全」という観点から見たロシアの原子力産業について、ノルウェーの環境団体「ベロナ」サンクトペテルブルク支部のアレクサンドル・ニキチン氏とエレナ・コベツ氏に聞いた。
−−使用済み核燃料はどこに、どれくらいあるのか
ニキチン「原子力発電において、ロシアのみならず、日本を含む世界で解決されていないのが使用済み核燃料の問題だ。ロシアには1万8000トン〜2万トンの使用済み核燃料があり、しかもそれは全土に散在している。原子力発電所や原子力潜水艦のある至る所にだ。大量に存在するのは、クラスノヤルスク州のジェレズノゴルスクとチェリャビンスク州のマヤークと呼ばれる核施設だ。40年前に建てられたマヤークは使用済み燃料の再処理を行っている唯一の施設だが、老朽化のために再処理は計画量の年間200トンに対して約60トンにとどまっている。再処理されるのは、原潜と一部の原子炉での使用済み燃料だけで、しかもマヤークでの再処理技術はひどいものだ。1トンの燃料を再処理するのに公式データで7トン、非公式データでは20〜30トンもの放射性廃棄物が出される。これをまともな技術と呼ぶことはできない」
ニキチン「ロシアには使用済み燃料を長期貯蔵するための施設もない。ジェレズノゴルスクやマヤーク、あるいは各原発にあるのは短期貯蔵のための冷却プールだ。ロシアには少なくとも100〜150年間の貯蔵施設が必要だが、それはなく、建設もされていない。使用済み燃料は一定の技術に基づいて貯蔵しなくてはならないが、ロシアにはそうした技術もない。使用済み燃料の問題はロシアにとって喫緊のものだ」
−−現存する施設での貯蔵年限はどのように想定されているのか


