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【正論】中国艦隊の津軽通過の意味は 中国軍事専門家・平松茂雄 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:正論
「領海侵犯」ではないが
10月20日、中国海軍のソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦1隻と新鋭の江凱(こうがい)級ミサイル・フリゲート艦艇2隻、洋上補給艦1隻の合計4隻からなる艦隊が、わが国の日本海から津軽海峡を通り抜けて太平洋側に通過する出来事が起きた。
ソブレメンヌイ級は、米ソ冷戦時代に米海軍空母が恐れたミサイルを搭載するソ連製駆逐艦である。一部の新聞とテレビで報じられたが、防衛省も統合幕僚監部が簡単に公表しただけで、防衛大臣の記者会見でも発表されず、記者から質問も出なかった。
津軽海峡は日本の領海だが、国際海峡であるところから、外国の船舶が航行できるように公海の海域があり、外国の軍艦も通行できる。だが冷戦時代、ソ連の軍艦が通過することはほとんどなかったのである。こうしたケースで、わが国政府は「領海侵犯ではない」という立場を採っているが、法理論的にはその通りとしても、国家としてそれで済ませていいのか。
中国はソ連と違って「友好国」だから黙って通すということなのか。今回中国海軍の艦艇は、極東ロシアの海軍基地を友好訪問したソブレメンヌイ級と江凱級1隻が、帰途日本海で補給艦ともう1隻の江凱級と合流して艦隊を編成して、津軽海峡を通過した。太平洋側の沿岸海域つまり西太平洋を西進して帰国したのだ。わが国として見過ごすことのできない出来事だ。
潜水艦作戦のための調査か
中国の軍艦が津軽海峡を通過したのは、これが初めてではない。8年前の2000年5月下旬、中国海軍の情報収集艦が、対馬海峡を通って日本海を北上し、津軽海峡を経て太平洋に出た。その後、三陸海岸沖を南下し、房総半島、伊豆半島、紀伊半島、四国沖を西航し、6月初頭、国際海峡である大隅海峡を通過して東シナ海に去ったことがある。
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