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【人界観望楼】外交評論家・岡本行夫 ’08北京 祭典に願うこと (2/3ページ)
古来、多くの国が世界に覇をなし、そして歴史の片隅に消えていった。ペルシャ帝国、ローマ帝国、トルコ帝国などは、数百年間も君臨したが、100年間くらいの栄華の後に消えていった国も多くある。
日露戦争のあと世界の列強となった日本国は、無謀な戦争を起こして敗れた後、「アジアの奇跡」と呼ばれる繁栄を為(な)したが、日露戦争から100年を経た今、緩やかな後退期にある。激動する世界の奔流にリスクをとって飛び込んでいかない限り、われわれの国は世界史の中で目立たぬ存在になっていくやもしれぬ。
時代のパラダイムも変わった。世界は、環境悪化と資源と食糧不足が一挙に顕在化している。現在の中国とインドの人口は合わせて25億。つまり1950年ごろの世界の総人口に匹敵する。その2つの国が大成長を始め、ブラジル、ベトナム、トルコなど、多くの新興国も離陸した。アフリカでさえ、9億人の人口を抱えながらG8諸国を上回る平均成長率だ。