ニュース: 国際 RSS feed
【正論】減速政権と人気の台湾女性党首 評論家・鳥居民 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:正論
2つの新政権の憂き目
日本の二つの隣国、韓国の李明博氏と台湾の馬英九氏が同じ憂き目にあっている。
二人は多数派の国民に選ばれたばかりだ。ところが、同じ多数派の国民にたちまち嫌悪される事態となっている。
韓国から見よう。李明博氏は大統領となって、「失われた10年の回復」を新政権の呼びかけの言葉とした。だが、李氏の希望と日米両国の期待はもろくも崩れた。アメリカ牛肉輸入問題にはじまった反米、反政府デモは李明博政権の土台を揺るがすことになった。
150日前、李大統領の支持率は60%近くあったが、現在は20%となってしまい、はたして再起できるのかと悲観的な論議さえ聞かれるようになっている。
そこで台湾だ。まずは馬英九総統の支持率を見よう。調査したのはTVBSだ。念のために記すが、これは国民党系のテレビ会社である。
20歳以上の1092人に台湾の10人の政治家のだれを支持するかを尋ねた。7月15日と16日に実施した。
一昨年、昨年には馬英九氏の支持率は50%台、1位を保っていたが、就任してわずか2カ月足らずなのに、馬氏は7位、かれを支持する人は全体の30%にとどまった。馬氏を支持しない人は、李登輝元総統、陳水扁前総統をも加えての10人の政治家のなかで最多、不支持率は49%だ。
浮かれるオバマから連想
台湾の半分の人が馬氏を支持しない。ある台湾の知人は私に語った。
「アメリカで物議をかもした『ニューヨーカー』誌の表紙の絵を新聞で見たでしょう。ビンラディンの肖像画を掲げた大統領執務室で、ターバン、白装束の(大統領候補の)オバマ氏が浮かれています。私はそれを見た瞬間にオバマ氏の姿は消え、馬氏に変わった。世論調査の結果を知ったのはその翌日です。だれの思いも同じ、嘘(うそ)つきの馬に失望しているのです」

