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中国の記者暴行、五輪への“約束”破る 馬脚現す? (1/2ページ)
このニュースのトピックス:北京五輪
【北京=矢板明夫】「新疆のカシュガルで日本人記者が武装警察から暴行を受けた」とのニュースは5日早朝、日本を始め、香港、台湾などのメディアのホームページに掲載された。北京市内にある五輪メーンプレスセンター(MPC)でこのニュースをクリックすると、一瞬にしてパソコンの画面がフリーズしてしまう。2、3回試みたあと、ようやく中国当局がこのニュースへのアクセスを制限していることに気づいた。
中国政府は北京を誘致する際に国際社会に対し「人権問題の改善」「環境汚染問題への対応」「報道の自由の保障」など、いくつもの重要な約束をした。その中で、「報道の自由」はほかの約束を実現させる前提条件として特に重要視されている。温家宝首相など中国の指導者は国際オリンピック委員会(IOC)のロゲ会長らに対し、「外国記者の報道の自由は必ず保障する」とさまざまな会合で何度も表明してきた。
五輪開催の1カ月前の7月初めごろから、インターネットのアクセス制限は確かにゆるくなり、中国国内で香港の明報など中国政府に批判的なメディアのホームページも見られるようになった。中国の官公庁も外国メディアの取材に対して積極的に応じる姿勢をみせた。中国メディアは「国際社会との約束を果たした」と胸を張る。
しかし、五輪開催の直前に、取材中の外国人記者を拘束して暴行するという事件はこれまでの“約束”を破ることになる。中国当局の衝撃も少なくはないようだ。5日午後に中国外務省の秦剛報道官は北京の日本大使館に対し、迅速に謝罪を表明したのは、この事件を機に国際社会から中国批判が高まることへの懸念からとみられる。

