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【グローバルインタビュー】ダライ・ラマ実兄に聞く (1/5ページ)
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の実兄で、チベット亡命政府の外相やダライ・ラマの対中交渉グループの責任者などの要職を歴任したギャロ・トンドュプ氏(80)は都内で産経新聞と会見し、チベット亡命政府と中国政府との交渉のきっかけとなった、1978年の最高実力者、トウ小平氏との会談秘話や現在のチベット情勢ついて率直に語った。
トンドュプ氏はトウ小平との会談で、(1)当時、閉鎖状態だったチベット自治区の開放(2)チベット語の保護のために、インドの亡命政府からチベット語教師の中国派遣(3)当時不遇だったチベット仏教第2の実力者パンチェン・ラマの待遇の改善−の3点を要求した。これに対して、トウ氏は即座に快諾したという。
また、トンドュプ氏は当時の最高指導陣のひとり胡耀邦・元中国共産党総書記や、当時はまだチベット自治区党委書記だった胡錦濤氏との会談内容や両指導者の人物評などを思い入れたっぷりに述べた。(相馬勝)
トウ小平氏との思い出
−−トンドュプ氏が1978年、中国の改革・開放政策を導入した当時の最高指導者、トウ小平氏と会談したことはよく知られている。これがきっかけとなって、ダライ・ラマ14世を最高指導者とするインドのチベット亡命政府と中国政府との交渉が始まり、いまに至っている。トウ氏の第一印象はどのようなものでしたか
「当時の私は香港に住んでいた。ある日、『トウ小平氏の指示を受けた』として、当時の香港における中国政府代表部に相当する新華通信社香港支社の支社長が私を訪ねてきて、『トウ小平氏があなたにお会いしたい』との伝言を託してきた。私はダライ・ラマ14世にその旨を伝えた。ダライ・ラマは『あなた(トンドュプ氏)は個人的な資格で、トウ氏の言いたいことを聞き、あなたの言いたいことをトウ氏に伝えるというのならば、いいのではないか』と言って、私の中国訪問に同意した。話し合いがうまくいけば、ダライ・ラマも中国の指導者と会ってもよいという含みがあったと思う。

