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【音楽の政治学】「鹿港小鎮(小さな町 鹿港)」(台湾) (1/2ページ)

2008.7.26 15:51
このニュースのトピックス音楽の政治学
中国人参拝者も増えだした鹿港中心部の天后宮中国人参拝者も増えだした鹿港中心部の天后宮

 台湾中部の彰化県鹿港(ルーガン)。清朝時代、首府・台南に次ぐ台湾第2の商業港として栄え、福建省からの貿易船が行き交う台湾の「海の玄関」として知られた。だが、日本統治時代に建設された南北を結ぶ縦貫鉄道のルートからはずれ、発展の波に乗り遅れていわば「陸の孤島」に変わり果てた。

 その鹿港に近年、観光客が押し寄せている。街並みには交易で活気づいた往年の面影が残り、れんが通りを人力車で走り抜ければ17世紀にタイムスリップしたかのよう。週末ともなれば、古き良き時代を体感しようというカップルや家族連れで大にぎわいだ。

 もう一つの目玉は媽祖廟の総本山、天后宮に祭られた媽祖像だ。媽祖は福建、広東など中国沿岸部で広く信仰される航海や漁業の守り神。信仰は台湾にも深く浸透している。像は300年近く前に福建省から渡来し、その分霊が各地に広がったと伝えられ、鹿港は大陸交流のルーツともいえる存在なのだ。

 鹿港が観光地として息を吹き返すきっかけの一つが、社会運動に携わる台湾人アーティストの羅大佑さんが1980年代に発表した「鹿港小鎮(小さな町 鹿港)」だ。

 ♪台北は僕の家じゃない 僕の故郷にはネオンがない 鹿港の朝 鹿港の黄昏 文明社会で彷(うつ)徨(ろ)う人々よ 

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中国人参拝者も増えだした鹿港中心部の天后宮
鹿港の中心街。貿易港として栄えた17世紀の街並みを彷彿(ほうふつ)させる

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