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【記者ブログ】被災地からもどってきて(3)放射能汚染の恐怖?(続報あり) 福島香織 (1/4ページ)

2008.6.8 01:30
このニュースのトピックス福島香織の北京特派員記者ブログ

■最近、福島さん、はげ(円形脱毛症)なおりましたか?と聞かれたが、白状すると被災地にいってからびっくりするほど髪が抜けた。最初はストレスかと思っていたのだが、ひょっとして放射能の影響?などと心配になってきている。というのも、ある人が、核施設があるのは綿陽、広元あたりだが、南向きに風がふけば成都もあぶないよ、などと脅すのだ。東京本社には確か放射能探知機があるが、これを被災地に持ち込むと、どうなんだろう?ぴーぴーなりやまない?こんど東京から出張にくる方にはぜひ試していただきたい。

■さて、一般に、四川の山奥には核施設やら核廃棄物やら兵器類が一杯うまっている、今回の地震で被害は大丈夫か、といった懸念が海外の専門家らのあいだで流れているが、これについての公式情報はほとんどない。環境保護省が放射能汚染を心配して専門家を派遣したり、安全確保せよ、と檄を飛ばしている、とはいうものの、核施設のほとんどが軍に属するものだから、国務院はアンタッチャブルのはず。だから環境保護省が放射能汚染はない、と約束してくれても、今ひとつ安心できない。こういうとき、解放軍が国軍ではなくて、共産党軍であることの弊害がでるんだね。おまけに、中国メディアに対しても「核施設報道禁止」令がでているとなれば、不安ばかりがつのる。

■私が唯一頼みにしているのは、おそらく中国の軍事施設の詳細を衛星かなにかで把握しているはずの米国の動向。アメリカさまが騒いでいない、なら大丈夫かな?成都には米総領事館もあるし、米国館員が一斉に脱出しているというウワサもないし。

■というわけで、今回は核汚染について、中国内外に流れている風聞をまとめてみよう。あくまで風聞。裏はとれない。とれたら、国家機密漏洩罪にとわれて国外退去だよ。

■四川は核兵器が一杯

堰き止め湖が決壊すれば広域放射能汚染も心配

でも断層の上に核施設つくる軍って、自然をなめていない?

■地震による核汚染について、中国公式メディアが伝えたことを時系列にならべてみよう。

(1)まず環境保護省が13日までに、放射能汚染対策の専門家21人のチームを被災地に派遣。四川省核安全監督ステーションに到着して、放射能による水質汚染の調査などを開始している。私は地震の救援の初動は遅かったとみるが、放射能汚染に対しては敏感に反応している。とっさに地震による被害そのものより、放射能汚染による二次災害の方が怖かった?

(2)18日には軍総参謀部が記者会見し「軍の施設は軽微な損傷をうけたが、核施設は問題なし」と大本営発表。地震発生から軍の発表までに結構時間がかかっているし、おそらく本気で調査したのだろう。新華社も、核汚染の心配がないという政府公式見解を発表。

(3)20日に環境保護省が、四川南西部に位置する民生用核施設が倒壊したことを公式に初めて認めた。このとき瓦礫に埋もれた放射性物質は32個で30個が回収ずみ、2個もまもなく回収できるから大丈夫だ、と主張。

(4)23日に環境保護省がまた会見。核施設倒壊により、50個の放射性物質の安全上の問題がおき、35個につちいては安全確保したが、15個が未回収。うち12個が倒壊建物の中にあり近づけず、3個が瓦礫の下にうもれている、という。放射能漏れはない、と一応いっているが、3日前と言っていることぜんぜん違うやん、大丈夫かよ、と被災者が不安に思ったことは間違いない。ちなみに環境保護省がタッチしている核施設はあくまで「民生用」となっているが、具体的に何かは不明。場所はセメント工場と、いわれているがセメント工場になぜ放射性物質?セメント生産過程にセシウムつかっているって(新京報)って本当?ちなみに軍の核施設についての情報は出ていない。

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