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【記者ブログ】被災地から(2)心のケア 福島香織 (1/3ページ)

2008.5.22 01:05
このニュースのトピックス言語・語学

■日本が思わぬところでお役にたっている状況を発見しました。21日付けの記事にもしましたが、成都医学院の「心のケア」の専門家のある女性が、日本留学経験があり日本語がわかるので、阪神大震災の心のケアに関するデータや論文をインターネットでひっぱって、現地で応用しているということです。この記事はネットに転載されていないので、ここで転載します。彼女の恩師が熊本大学の北村俊則教授なのですが、産経新聞は九州では出ていないのが残念。熊本大学の方が、もしこのブログをごらんになったら、教え子の陳孜さんは、今回の被災で、子供たちの心のケアで大奮闘されています、と北村教授にお伝えください。

以下転載:

■ 【成都(四川省)=福島香織】四川大地震で被災した子供たちの心の傷のケアに、日本留学経験のある専門家が奮闘している。四川省唯一の心のケア専門医療機関・四川省応用心理学研究センターを擁する成都医学院の応用心理学博士の陳孜さん(36)。

 「起きたばかり?」と少年にやさしく尋ねる陳孜さん。彼は家族全員の安否が不明。元気のなさそうな少年に対して、元気ないね、とはいわない。がんばれ、なんていうのも、無理。お母さんは必ず生きているよ、なんて根拠のない希望もダメ。言葉を慎重に選ぶこの仕事は、人が想像するより精神力を消耗する。陳さん自身も「私もケアが必用」と冗談っぽくだが、訴えていた。

■同センターで唯一日本語がわかる陳さんはネットで阪神大震災の心理ケアのデータを集め同僚や教え子とともに、同学院が受け入れている被災中学生・教師ら120人余りのケアに当たっている。だが経験不足に悩んでおり「阪神大震災でケア経験のある専門家に指導してほしい」と訴えている。

■「何かしたいことある?」という陳さんの問いかけに「何もしたくない」と少年(15)は抑揚なく答えた。まったくの無表情。少年の家族は全員安否が不明だ。

 「18日ごろから心的外傷後ストレス障害(PTSD)症状を見せる生徒が急増しています。食事をとれない、言葉を全く発しない、表情がまったくない、などの症状です。夜に無意識に徘徊する子も。サポートしたくてもサポート拒否にあったり…」。陳さんは顔を曇らせる。

■軍の施設内にある同学院は建物が頑丈なこともあって震源地・●(さんずいに文)川県映秀鎮の生存者のうち中学生と教師が避難。ほとんどが家族の誰かを失っている。それだけに慎重なケアが必用だ。陳さんは熊本大学医学部の北村俊則教授の指導を受け五年余り臨床行動科学や心のケアを勉強。日本の台風犠牲者遺族の心のケアも実地で学んできたのち、昨年帰国し同学院に配属された。四川省に70人前後しかいない心のケアの数少ない専門家のうち唯一日本語がわかる。

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