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ムシャラフ大統領さらに窮地 反ムシャラフ派の圧力強まる

2008.8.15 19:42
このニュースのトピックスアジア・オセアニア

 【バンコク=菅沢崇】大統領弾劾の動きが強まるパキスタンで、ムシャラフ大統領が辞任を含む進退の決断を迫られている。弾劾に向けて当面は各州議会で大統領信任投票が行われる見通しで、反ムシャラフ派の圧力は強まるばかりだ。大統領支持派は上下両院による弾劾採決を回避するため、すでに辞任による「勇退」の道も模索している。 バロチスタン州議会は15日、ムシャラフ大統領に州議会での大統領の信任投票実施を認めるよう求める決議案を協議した。国内全4州のうち、すでに他3州は可決、弾劾に向けた動きが加速している。

 7日に与党パキスタン人民党のザルダリ共同総裁らが大統領の弾劾手続きを開始することを決定して以来、ムシャラフ氏の去就をめぐる憶測は、一気に各メディアで活発化した。大統領は13日に国営テレビで演説し「政局の安定のため、融和的な手法によって事態を収拾する必要がある」と述べ、弾劾の動きを牽制(けんせい)し、大統領報道官も辞任説を完全に否定した。

 しかし、AP通信によると、大統領支持派の政党幹部は15日、「(大統領が弾劾に反発し、下院解散権を行使するなど)対立しないよう求める意見が政党内で出始めている」と述べ、辞任に向けた説得の動きが出ていることを示唆した。辞任をめぐり、水面下では大統領への訴追免除を交換条件とすることも協議されているという。

 対テロ最前線と位置づけられる同国で、ムシャラフ氏は親米的政策を推し進めてきただけに、「窮地の大統領が国外への亡命を選ぶことになれば、親米路線は不安定化し、新たな混乱が生じる可能性がある」との指摘も出ている。

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