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シンガポール「政権交代は腐敗につながる」 リー・クアンユー顧問相
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【シンガポール=宮野弘之】シンガポールのリー・クアンユー顧問相は13日夜、シンガポール市内で行われた夕食会で演説し、「複数政党制や政権交代を望む人もいるが、彼らは台湾やタイ、フィリピンに学ぶべきだ。政権交代はさらなる腐敗や失政につながる」と指摘、1965年の独立以来続く人民行動党(PAP)による一党支配体制の正当性を強調した。
地元紙ストレーツ・タイムズによると、顧問相はこのなかで、「われわれは、国民が野党にPAPをチェックさせたいと思っていることを知っている」と述べ、シンガポール国内に複数政党制を望む声があることを認めた。
しかし、同相は「われわれは、より多くの声を議会に取り込む方法を探るつもりだが、二軍、三軍の政府に投票するリスクは犯せない」と、野球チームを引き合いに、現在のPAPが率いる政府の下での改善を目指すべきだとの考えを強調。「三軍の政府を選ぶようなことがあれば、シンガポール経済は3、4年で沈下する」と警告した。
また、同相は「報道の自由が腐敗をなくすと、米国がいう民主政治の理論にはあるが、実際は腐敗をなくすことはできない」と指摘。「頻繁な政権交代は台湾やタイで経済成長を阻害し、失業を増大させ、政治不安を招いた」と語った。
そのうえで、自らが創設したPAPの将来について、「腐敗し、弱体化すればPAPは終わる。そうなれば新しい政府や政党を探さなければならないが、それは難しい。PAPが腐敗しないよう国民は監視すべきだ」と述べた。
前回2006年の総選挙では、PAPが84議席中82議席を押さえ、野党は労働者党(WP)とシンガポール民主同盟(SDA)が各1議席を獲得するにとどまった。