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ミッキーマウス80歳の誕生日、米大衆文化の象徴
【ロサンゼルス=松尾理也】動物キャラクターでは、おそらく世界でもっとも有名なミッキーマウスが18日、80歳の「誕生日」を迎えた。誕生時には予想もしなかった米大衆文化の象徴としての大役も背負い、遊園地での着ぐるみとして、キャラクター・グッズとして世界中で活躍をいまなお続けている。
ミッキーマウスは1928年11月18日、ニューヨークで公開された短編映画「蒸気船ウィリー」でデビューした。当初予定されていたウサギのキャラクターの代役として登場し、たちまち大ヒットした。山のような続編が制作されるとともに、2年後にはファンクラブが結成され、国民的な人気者にのし上がった。
米誌タイムによると、ディズニー社は現在も全世界の3歳から11歳の子供たちの98%がミッキーを知っていると見積もる。ジョンソン大統領を除き、第2次世界大戦後のすべての米大統領がミッキーと並んで写真を撮ったことがある。ディズニーの全キャラクター商品の売り上げの4割はいまもミッキーによるものだ。
この日、80歳の誕生日を迎えたワシントン州ポートエンゼルスに住む女性で、ミッキーの熱狂的なファンを自任するライラ・フリッシュさんは地元の同好の士を集め、パーティーを開いて祝った。英紙デーリー・テレグラフは「いくつもの暗い世相をくぐり抜けてきたにもかかわらず、ミッキーマウスは人間のすばらしさを教えてくれる」と賛辞を贈った。
どこまでも可能性を信じる楽天性や無邪気さといった米国精神の象徴でもあるミッキーはしかし、米スラングでは、「くだらない」「安っぽい」といった否定的な意味にも使われる。
中東をはじめとして世界に反米感情の広がりが指摘され、今年9月には、サウジアラビアのイスラム教聖職者が「ミッキーマウスは悪魔の使いであり、殺されるべきだ」との宗教見解(ファトワ)を出し、物議を醸したこともある。