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【内外紀行】ニューヨーク グラウンド・ゼロは今…悲しみ超え街を包む一体感 (1/3ページ)
20年前に初めてニューヨーク(NY)を訪れたとき、現地のガイドに注意されたことは、「地下鉄には絶対乗るな」「昼間でも1人で行動するな」「貴重品(パスポートなど)を持ち歩くな」…。その後何回か訪れたが、同じようなことを言われるたびに「ひぇ〜」とおびえていた。しかし、7年前の9・11米中枢同時テロ以降、NYは「安全な街」に。あまりの変わりようにびっくり−。(杉山みどり、写真も)
「NYの治安のよさは世界でもトップクラス。夜11時くらいまでは、1人で出歩いても大丈夫です」
空港で出迎えてくれた、大阪出身でNY在住29年のテリーさんは、20年前に聞いたのとは、正反対のことを教えてくれた。「地下鉄は安くて便利」「イエローキャブ(タクシー)はもっと安全」「パスポートは常に携帯して。身分証明が必要な場合が多いから」…。
「9・11」以降、警官がNYの街中に配備され、軽犯罪が激減したという。「それまでは、他人に何が起きようが、みな知らんぷりでしたが、事件を機に、アメリカ人の意識は変わりました」とテリーさん。
翌日。地下鉄でダウンタウンに行こうと思っていたら、何かトラブルがあったらしく、アップタウン行きしかない。困っていると、近くにいたおばさんが「いったんアップタウンまで行って引き返しなさい。私も行くから一緒にいるといいよ」と声をかけてくれた。
揺れる車内でよたよたしながら立っていると紳士が席を譲ってくれた。「確かに以前のNYと違う」。そう思いながら、「グラウンド・ゼロ」へと向かった。
あるべき風景がない−。茫然(ぼうぜん)と立ちすくんだ。前回訪れたとき、悠然とそびえ立っていた巨大なツインタワーは、今はもうない。分かり切っていたことだが、事実を目の前に突きつけられると、やはりショックだった。
ゆがんだ鉄骨や飛行機の破片、遺品などが陳列された「トリビュートWTCビジターセンター」に入ると、壁一面に折り鶴やメッセージカードが張られていた。足が震えた。2010年には、跡地に超高層ビルが立ち並ぶ。そのころにまた来たいと思った。















