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【早読み/先読み アメリカ新刊】米外交の失敗はリベラル派にも責任がある (1/3ページ)
Heads in the Sand
How the Republicans Screw Up Foreign Policy and Foreign Policy Screws Up the Democrats
「砂に頭を埋めたのは誰だ:共和党はいかにして米外交をダメにし、米外交は民主党をめちゃくちゃにしたのか」
Matthew Yglesias
John Wiley & Sons, Inc.
著者はネット・ジャーナリズムのスーパースター
ブッシュ外交の8年は、テレビや新聞といった既成メディアの弱点をさらけ出した8年でもあったといえないだろうか。イラクの大量破壊兵器の存否をめぐるニューヨーク・タイムズ紙の名物女性記者の意図的な「誤報」に始まり、ブッシュ政権のイラク政策を正当化するような報道を繰り返し報道してきた、その責任を指摘する声が今になって出ている。そうした中でそれら大手メディアの不適切な報道を小気味よくしてきたのは、ネット・メディアだった。
そのネット・ジャーナリズムのスーパースター的存在となっているのが、本書の著者、マシュー・ヤグレシアスだ。
ヤグレシアスは、高級誌『アトランティック・マンスリー』に籍を置く傍ら、自らのウェブサイトを立ち上げ、リベラルな論調をネット上にたたきつけ、若者の心をとらえて放さない。「オバマ旋風」の火付け役を演じてきたのもヤグレシアスだ。
本書を読んで痛快なのは、イラクの泥沼から抜け出せぬブッシュと共和党を厳しく批判しながらも、返す刀でブッシュに独走を許した民主党、とくにそのリベラル・タカ派(Liberal Hawk=聞きなれない表現だが、イラク戦争を機に民主党内で横行し出した新種と言っていいかもしれない)をばっさりと斬っているところだ。むろん行間には、それを黙認してきた既成メディアへの批判が満ちあふれている。

