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【代表戦記】柏木陽介の再出発 (1/2ページ)
北京五輪がまもなく始まる。豪州、アルゼンチンとの壮行試合を終え、反町ジャパンは4日に中国へ出発する。そんな中、柏木陽介(広島)は悔しさを振り払うように、日本代表候補合宿でピッチを走り回っていた。
今季から広島の10番を背負う左ききの「走れるファンタジスタ」。オシム前監督時代の昨年4月には、19歳で初の代表候補にも選ばれている。だが、先月14日に発表された北京五輪代表に彼の名前はなかった。間違いなく五輪アジア最終予選の主役の1人だったが、ケガに悩まされた今季は、ほとんど反町ジャパンの活動に参加できず、発表直前に戦列復帰したが間に合わなかった。
落選当日のブログに、柏木はこうつづっている。
「代表落ちちゃった。自分の自己管理とかのせいやからな。ケガとかはただの言い訳やし、実力がなかっただけや。(中略)まあただ悔しいし、見返してやりたい気持ちでいっぱいです。絶対におれがおらんかったと後悔させれるプレーヤーになるために頑張ります」
手を差し伸べたのは、岡田武史監督だった。実は、五輪代表の反町康治監督に「ずっと『代表にどうですか』と推薦されていた」という。すぐにプレーをチェックした指揮官は「あーなるほど、反町が言うようにいいものを持っている。すぐにレギュラーは難しいかもしれないが、将来面白い」。かくして、19歳の金崎夢生(大分)とともに五輪代表に落選しながらフル代表候補という“ねじれ招集”が実現した。
もちろん悔しさは消えていない。「みんなには頑張ってほしいと思うけど、試合見てあかんかったらイラっとするかも」と認める。自慢の長髪をバッサリ切り、代表の宿舎にやってきたのも、無関係ではないだろう。だが引きずっていても前に進めない。「W杯がサッカー選手の一番目指すところ。そこにいけるかどうかの問題やから。そこが勝負やと思う」。自分に言い聞かせるように一気に話す姿には、再出発への強い意志が感じられる。






