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【話の肖像画】次代へ−熱血スクラム(4)薫田真広さん

2008.9.4 02:43
このニュースのトピックス話の肖像画
監督最終年の日本選手権も制し、冨岡主将(後ろ姿)と抱き合って喜んだ(中央)監督最終年の日本選手権も制し、冨岡主将(後ろ姿)と抱き合って喜んだ(中央)

 □ラグビーU20日本代表監督

 ■あきらめない姿伝えたい

 ≪2002年に東芝府中監督に就任。低迷していたチームを再建し、2季目に日本選手権を制覇。3季目からはリーグ3連覇を果たした≫

 −−まず、何から手をつけたのですか

 薫田 ラグビーは熱を発するスポーツ。勝てない間はまだ(かつての)日本選手権3連覇の余韻を引きずっていました。だからまず人間として原点に戻ろうと、1年目はそれこそ生活指導員さながらでした。依頼された寄せ書きを適当に書く選手を呼びつけ、「心がないのか」と怒ったりしましたね。

 −−入社3年目の冨岡鉄平選手を主将に大抜擢(ばってき)します

 薫田 まだレギュラーでなかったのですが、うまい下手は関係ない。チームに必要な存在だったのです。自分自身の良さを前面に出して引っ張ってくれと言いました。人間的な魅力があり、声も通る冨岡は、話した瞬間、全員が会話に耳を傾けられるリーダーとしての存在感があったと思います。

 −−最終年の5季目、社会人時代に果たせなかったリーグ3連覇も達成しました

 薫田 就任時に4年で勝負すると決めていましたが、もう1年やれといわれたのです。5年目が一番きつかった。本来は変化を見いだせなくなったら、監督はやるべきではないと思います。選手が慢心する中、どういう目標を提示できるか考え、「リ(再)スタート」のスローガンを掲げました。40人以上の選手のうち、前年にジャージーを着て1シーズン戦ったのは30人弱。彼らに結果を残したプレーヤーとポジションを争う中で、原点に戻って戦えと言いました。それしかなかった。

 −−将来のフル代表監督として期待する声もあります

 薫田 何が何でもというわけではないが、チャレンジしたい気持ちはありますよ。

 −−ラグビー人気回復も大きな課題ですね

 薫田 コアなファンは今もきてくれるが、もっと魅力的なものにしないと。フル代表もU20代表も結果を残してラグビーの面白さを伝えなければなりません。ラグビーは生で見ていただくことが一番。足を運んでいただくまでのシナリオをどう描くかが大事です。満足してもらうには、「熱」をどう伝えるか。絶対に最後まであきらめないことが原点。そういう姿を見せられれば、何かを感じていただけると思います。=おわり(奥村信哉)

                   ◇

【プロフィル】薫田真広

 くんだ・まさひろ 昭和41年、岐阜県各務原市生まれ。筑波大を経て東芝府中(現東芝)入り、日本代表キャップ数44。現在U20日本代表監督。

 

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監督最終年の日本選手権も制し、冨岡主将(後ろ姿)と抱き合って喜んだ(中央)
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