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【話の肖像画】次代へ−熱血スクラム(1)薫田真広さん
□ラグビーU20日本代表監督
■感謝の心持って試合に
≪まもなく6季目が開幕するラグビー・トップリーグ(TL)。東芝府中(現東芝)を率いてリーグ3連覇を果たした元日本代表の薫田真広さんが今年3月、U20(20歳以下)代表監督に就任した。来年、日本で開催される第2回世界ジュニア選手権、日本が招致を目指す2015年W杯に向け、若手の強化・育成に取り組んでいる≫
−−6月の第1回世界ジュニアで日本は1次リーグ3戦全敗。順位決定戦で米国に勝ったが、16チーム中15位に終わりました
薫田 日本のラグビーにとってはきつい年代です。中心となる大学1、2年生は公式戦の出場機会が少なく、高校時代より下手になっている。(海外勢に比べて)体も小さい。一方、初戦で17−53と大敗したフランスにはフル代表が2人います。選手は全員プロで、所属クラブでトレーニングや大学の補習を受けているんです。
−−海外勢との最大の差は?
薫田 一言でいうと一貫性ですね。メンタル(精神)面など、いろいろありますが、海外の強豪はどんな状況でも一貫してプレーします。日本は『ぶれ』が大きく、ゲームの質に直結してしまう。インターナショナルな試合勘を養い、「でき幅」をなくすことが重要だと思います。
−−日本で開催する第2回大会成功には、U20代表の活躍が欠かせないでしょう
薫田 選手の発掘や育成、指導者の育成と課題は多いが、目標は1次リーグ2勝です。それには日の丸の重みを分かってもらわないといけない。
−−3月の鹿児島合宿では先の大戦の特攻隊資料を展示した「知覧特攻平和会館」を選手に見学させましたね
薫田 特攻隊の気持ちを感じてもらいたかったのです。日本を背負うというのはこういうことだと。選手に毎日書かせたリポートに5、6人が「ラグビーができることを感謝します」と書いてきました。ラグビーは自己犠牲のスポーツだが、感謝できるから自己を犠牲にできる。その心を持って試合に臨んでもらいたいのです。(奥村信哉)
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【プロフィル】薫田真広
くんだ・まさひろ 1966(昭和41)年、岐阜県各務原市生まれ。岐阜工高、筑波大を経て東芝府中(現東芝)入りし、97年から日本選手権3連覇。日本代表キャップ数44で、95年W杯は主将を務めた。2000年の現役引退後、日本代表コーチなどを歴任し、02年に東芝府中監督就任。TL3連覇、日本選手権連覇を果たし、07年勇退。現在はU20日本代表監督。

