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【話の肖像画】56年前の夢特急(3)ヘルシンキ五輪陸上女子代表・星野綾子さん (1/2ページ)

2008.8.13 03:34
このニュースのトピックスメディア倫理

引退後は運動記者に

 −−本来の力を出し切れなかったヘルシンキ五輪。次を目指したのですか

 星野 ヘルシンキの年はまだ19歳。当然次のメルボルンを狙うという選択肢もありました。ただ、ヘルシンキの後、欧州各国を転戦して帰国後の国体に出ているうちに、燃え尽きたような気持ちになりました。

 −−どんなふうに?

 星野 スタートラインに立っても一つも燃えてこない。「ゴールのあのテープを切ればいいのだな」と心の中で冷たく言い放つ自分がいた。試合は気持ちが高揚するのが常ですが、それもなくなった。陸上はただ一人走るだけの練習だから好きでないとできない。でも情熱がなくなり、練習を続けられないと。

 −−陸上以外の道へ

 星野 五輪の年は帝塚山学院短大の2年。母校の芦屋女高の教職に就職が決まりました。ただ、その後、産経新聞の大阪本社から「うちに来てくれ」と猛烈な誘いがあったんです。断っても、当時社長の前田久吉さんが芦屋女高の校長に直談判して産経への入社を強引に取り付けてしまったんです。

 −−どちらを選択?

 星野 信じられないでしょうけど、芦屋女高で週のうち4日間教え、産経は3日間働くということで決着しました。週末は運動記者として夜行で全国の競技場の取材をすることに。1週間休みなしは、今なら法律違反でしょう(笑い)。

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