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メダル候補に完勝で手応え ソフトのエース上野
やっぱり頼れるエースだった。肌寒ささえ感じる一回表、「待ってました」といわんばかりの熱い歓声で先発マウンドに上がったのは、日本のエース上野。世界最速時速119キロの速球に変化球をおりまぜ、強力カナダ打線を封じた。北京でのメダル候補相手の完勝に、「今の調子でいけば絶対に勝てる相手」と自信をみなぎらせた。
上野にとってこの日の登板は、本番へ向けた貴重な“実験”の場だった。カナダは北京五輪1次リーグで戦う相手であると同時に、2004年アテネ五輪で黒星を喫した強豪国。「五輪で中心に使う横の変化球を思い切って使ってみた。それに対して手応えを感じている」。
3回を35球。1人のランナーも出さない快投だった。今月20日にカナダ・カップで優勝したものの、「順調にはきているが、思った成果は得られなかった」と感じていた己への鈍い手応えを一掃した。さらに、「自分たちが狙っているのは一つ。どうしたら世界一になれるのかをチーム一丸になって考えていきたい」と前を見据える。
「五輪では、開幕で投げたい気持ちが強い」。たくましい右腕が、負けられない戦いの最前線で日本を引っ張る。(西尾美穂子)