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【エベレストへの道】三浦隊との80日(10)完 (1/3ページ)

2008.7.18 11:02
このニュースのトピックス地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦
月に照らされるヌプツェとクーンブ氷河。雪と氷と岩だけの世界が、幻想的な輝きを放つ=5月19日、プモリ・ベースキャンプ月に照らされるヌプツェとクーンブ氷河。雪と氷と岩だけの世界が、幻想的な輝きを放つ=5月19日、プモリ・ベースキャンプ

 「えー、豪太が高山病で…シェルパ2人と…降りてます…」

 5月25日午前11時半。キャンプ4(C4、8000メートル)から最終キャンプのC5(8400メートル)へ向かっていたアタック隊の五十嵐和哉さん(48)から、突然無線が入った。雑音で途切れがちで詳細は分からないが、三浦雄一郎さんの次男、豪太さん(38)の調子が悪くなったので、下山したらしい。

 「五十嵐さん、豪太はどんな具合ですか」

 長男の雄大さんがベースキャンプ(BC)から無線で問いかけた。「えー…平衡感覚がなく…意識はあり…」「シェルパは2人?」「そうです…」

 他のアタック隊3人は順調にC5へ向かっているという。平衡感覚が失われるのは、重篤な高山病である高地脳浮腫の典型的な症状。一番若く体力もあった豪太さんのまさかの事態に、BCは緊迫した。

     ◇

 1時間後、豪太さんがC4へ着いたとの連絡が入った。

 「豪太、シェルパをちゃんとつけて、酸素を目いっぱい吸って降りてください。気にしないでゆっくりと…村口(徳行)さんから、C2までとにかく降りろとのことです。しかし、慌てちゃだめだぞ、豪太」。無線で呼びかける五十嵐さんの声は震えていた。

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月に照らされるヌプツェとクーンブ氷河。雪と氷と岩だけの世界が、幻想的な輝きを放つ=5月19日、プモリ・ベースキャンプ
登頂後ベースキャンプへ戻り、シェルパと記念写真を撮る三浦雄一郎さん(中央)と(前列左から)村口徳行さん、五十嵐和哉さん、次男の豪太さん。晴れ晴れとした笑顔が広がった=5月28日、エベレスト・ベースキャンプ
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