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【エベレストへの道】三浦隊との80日(8) (1/2ページ)
このニュースのトピックス:地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦
「アタック日はいつ?」
高度馴化(じゅんか)のトレッキングを終えてカトマンズへ戻った翌日の4月2日。三浦雄一郎さん(75)は、「エベレストの生き字引」と呼ばれるカトマンズ在住の米国人、エリザベス・ホーリーさん(84)のインタビューを受けた。
1963年からエベレストの登山隊に関する調査を続け、データベースを作っているホーリーさんは、独自の情報網を通じてエベレスト遠征隊のカトマンズ入りを把握し、ホテルの部屋に入った瞬間に電話をかけてくる−と有名。今回も、三浦さんがチェックインするなり、部屋の電話が鳴ったらしい。
各遠征隊のアタック日は、三浦隊にとって重要な情報。ルートの“渋滞”日を避けるべく、アドバイスをもらった。
「75歳での挑戦は素晴らしい。幸運を祈ってるわ」。だが今回は、1歳年上のネパール人も挑んでいた。
5月2日、ベースキャンプ(BC)を三浦さんと散歩中、77歳での登頂を目指しているというネパール人、ミンバドゥル・シェルチャンさんと会った。三浦さんは大喜びで握手を交わした。だが、彼の話は過去にダウラギリ(8167メートル)に挑んだと繰り返すばかりで要領を得ない。私は途中で取材をあきらめた。
三浦隊がアタックを開始した20日。見送ってBCへ戻る途中で、また彼に会った。3人のシェルパと歩いていたが、10メートルを10分近くかけて歩いては5分休む、というペース。出発時間が遅いので、高度馴化だろうと思っていたが、BCで彼のテントにいたシェルパに聞くと、アタック開始だというので仰天した。

