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【エベレストへの道】三浦隊との80日(2) (1/2ページ)
このニュースのトピックス:地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦
【フォトファイリング出力/画像ID番号:DGR00177G0805/出稿先: /撮影日:2008年04月29日/撮影時間:13時50分58秒/撮影内部の気圧をあげることで、標高を1000メートルあげるのと同じ効果があるガモフバッグ(携帯型加圧装置)。記者がなかなか治らなかった風邪が劇的に回復した=4月29日、エベレスト・ベースキャンプ「あー。調子出ねえ」
こちらの気持ちを代弁するようなせりふに、思わず振り返った。エベレストの日本人最多登頂記録を今回で5回に更新した登攀(とうはん)隊長の村口徳行さん(52)。こんな人が、高所では眠れないという。
高度馴化(じゅんか)のためのトレッキングの序盤。パクディンからナムチェ・バザールへの標高差約1000メートルアップは想像以上にこたえた。原因は、標高が上がるほど薄くなる酸素だ。息も絶え絶えに目的地にたどり着いたが、いつも山で眠れる私も眠れなかった。
眠れない、食べられない−。そんな状態で歩き続け、4000メートルを超えた所で、ついにきた。細菌性の下痢。力がまったく入らず、苦しさに横になっても、やっぱり眠れない。
「誰でもなるから、大丈夫だよ」といわれた言葉を自分に言い聞かせ、また歩き出す。いや、歩くしかないのだった。
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エベレスト頂上では、酸素は平地の3分の1。人間がいきなりそこに上がれば3分で意識を失い、10分で死亡するとされる、「デスゾーン」と呼ばれる死の領域だ。
ベースキャンプ(BC、5350メートル)でも、酸素は平地の約半分。この低酸素という環境、実は人間の身体にとって飢餓に匹敵するほど「危機的な状態」なのだという。

