ニュース: スポーツ RSS feed
被災地・成都から“おとぎ話” 全英4強の鄭潔「大会後は支援活動したい」 (1/2ページ)
【ウィンブルドン(英国)=木村正人】「おとぎ話」「ジャイアント・キラー(大物食い)」−。4大大会で中国人初、アジア人女子としては1996年ウィンブルドン選手権の伊達公子以来の4強入りを果たした鄭潔(24)(中国)。小さな身体で快進撃を続ける世界ランク133位の鄭に、世界中のメディアがさまざま表現で驚きを伝えている。
第18シードのニコル・バイディソバ(チェコ)を破った1日の記者会見。ベテラン記者が「あなたの公式文書にすべて目を通したが、情報が少なすぎる。ラケットを初めて持ったのはいつ?」と質問した。
試合中は後ろでまとめているロングヘアを下ろした鄭は、とてもチャーミングな女性だ。はにかんだような微笑みを浮かべ、中国語と英語を交えて答えた。
鄭の話では、家族にテニス選手はいないが、子供のころ健康に育ってほしいと両親がスクールに通わせたのがテニスとの出会いだという。
「当時、中国でテニスを知っている人は多くなく、まったくの偶然。でも、すぐに夢中になった」
体格に恵まれなかった鄭は、右手でも左手でも打てるように練習した。これが第1シードのアナ・イバノビッチ(セルビア)らとのストローク勝負を制した強さの原点になっているようだ。
準決勝進出を祝うメッセージが試合直後に30〜50通も届いた。
「多くの中国人がテレビを見ていてくれたと思う」
そう言う鄭は大会終了後、四川大震災のあった出身地の成都に戻り、支援活動に参加する考えだ。
辛辣な欧米メディアから「賞金のうち中国政府の取り分は?」と聞かれると、困惑した表情を見せながら答えた。
「被災者が家を再建できるように、私の自由になるお金はすべて寄付するつもり」
中国のテニスは2004年アテネ五輪女子ダブルスで優勝し、中国ではテニスファンが増加。鄭潔自身もコーチの夫が練習でサポートしてくれたサーブが好調で、北京五輪を前に選手強化が順調に進んでいることを印象付けた。
準決勝の相手は5年ぶりの優勝を狙うセリーナ・ウィリアムズ(米国)だ。身長178センチ、体重65キロと165センチ、57・3キロの対決。
セリーナは力を込めて語った。
「彼女の活躍はまぐれじゃない。見くびったりしない。全力で戦う」






















