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【三浦雄一郎エベレスト写真特集】(上) 75歳超人 夢の頂上つかむ (1/3ページ)
このニュースのトピックス:地球の頂点へ 三浦雄一郎、75歳の挑戦
「ヒマラヤの山々」 8000m級の山を最後まで日が照らす、ヒマヤラの日没。左からエベレスト(8848m)、ヌプツェ(7861m)=4月27日18時25分(現地時間) ネパール・カラパタールから 撮影・早坂洋祐プロスキーヤーの三浦雄一郎さんは今年5月26日、2度目のエベレスト登頂を果たした。「涙が出るほど辛く、厳しく、うれしい」と感極まった声で語った三浦さん。高く、遠い夢の頂への挑戦は、75歳の自分自身への挑戦であり、人類の可能性への挑戦でもあった。無事登頂を果たした三浦さんの偉業を、写真とともに振り返る。(大阪本社総合編集部 木村さやか、写真報道局 早坂洋祐)
空気中の酸素量は平地の3分の1以下。いきなりその高度に上がれば、人間は3分で気絶し、10分で死に至るとされる。これが「デスゾーン」と呼ばれる800メートルの世界だ。ノーマルルートには固定ロープやはしごがかけられている現在も、エベレスト登山の「死亡率」は9%にものぼるという。
鍛え抜かれたクライマーにも高山病は突然襲い、精神的にパニックに陥って自ら飛び降りるケースもある。台風並みの強風や雪崩の音、ナイフの刃のように切り立った絶壁が恐怖心を極限まであおる。酸素の薄さで動作は緩慢になり、低温が行動意欲を減退させる。その世界で装備や酸素ボンベなど約20キロを背負い、少なくとも12時間以上登り続ける体力がなければ、頂上を踏むことはできない。
三浦雄一郎さん(75)と村口徳行さん(52)、五十嵐和哉さん(48)の3人は5月26日午前0時半(日本時間同3時45分)、シェルパ9人とともにキャンプ5(C5、8400メートル)を出発。ブリザードが吹き荒れる中、ヘッドランプの明かりだけを頼りに、氷の壁を登り始めた。



