ニュース: スポーツ RSS feed
【記者ブログ】名残惜しい神様がいたのかも…最後のヤンキースタジアム 清水満 (1/2ページ)
ニューヨーク、ヤンキースタジアムでの“最後の球宴”…。
何か、テレビを見ていたら感傷にしたってしまった。仕事がら何度も、彼の地を訪れた。門ををくぐるたびに、何かジーンときてしまった自分がいた。匂い、空気…。何ともいいようのない歴史の重み、深みを球場が語りかけてくる。1923年4月18日に開場して今年で86年目…。レッドソックスから移籍してきたベーブルースがホームランを打ち続け、そして人気が沸騰して新設されたボールパーク。“ルースが建てた家”と言われた。
左翼フェンス後方にあるモニュメントパーク。そこにはベーブルース、ゲーリック、ディマジオ、マントル、マリスらヤンキースの歴史を彩った人々のレリーフが掲げられている。そこに足を踏み入れると、「ああ、偉大なスターもこの空間にいたんだ…」という想いがこみかげてくる。何だか体が震えた記憶がある。
老朽化によって、今年限りで球場が取り壊される。そんなレジェンド・スタジアムでのオールスター。実際は“生”で見たかったが…。“生中継”で我慢した。日本時間の午前9時過ぎからはじまった試合前のセレモニーが素敵だった。野球殿堂入りした往年の名選手がグラウンドにズラリと並ぶ。メジャーの歴史を創ってきた人々が、ソコにいる。自分の網膜で、現役時代のプレーを見た人もいるが、映像だけしかない人もいた。スタンドからは割れんばかりの拍手とスタンディングオベーションである。そして、それぞれのポジションのところに、今年選ばれた選手が散る…。
イチローの右翼手には、“ミスター・オクトバー”R・ジャクソン氏がいた。1978年のワールドシリーズで1試合3本塁打を放った伝説の選手である。最近、ヤンキースの臨時コーチもして、松井秀喜もフロリダ・キャンプで世話になっていたっけ…。イチローが呼ばれて、ジャクソンと会話していた。
「僕の名前を知っていてくれて、感激した…」
テレビから流れたイチローのコメント、そして子供のような笑顔に、一瞬、“野球少年”を見た。