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練習量で劣勢はね返す、亀田戦にも前向き WBC王者・内藤
このニュースのトピックス:ボクシング
王者の底力を見せた。追い詰められた内藤が、終盤に2度のダウンを奪って逆転勝ちした。会場で観戦していたライバル、亀田興毅からリング上で祝福された王者は、「ほっとしている。相変わらずボクシングセンスねえなあ」。劇的勝利に思わず声が上ずった。
8回終了後、場内に「清水が2−0でリード」のアナウンスが流れた。「びびった」というが「あきらめたら何も生まれない。コツコツいこう」。9回もポイントを失ったが、10回開始早々に狙いすました左フックが清水の顔面をとらえ、右の追撃でダウンさせた。その後の連打で初のKO防衛につなげた。
6月には郷里の北海道豊浦町で走り込み、スパーリングも「30分から1時間、インターバルなし」の濃密な内容で肉体をいじめ抜いた。8月30日で34歳になるが、豊富な練習量が年齢の衰えを凌駕(りょうが)する。
試合後、WBA同級1位の亀田興毅に「次やろうな」と声をかけられた。興毅は弟の大毅とともに協栄ジムを離れたが、8月には新たな所属先となる「亀田ジム」が承認され、国内での活動が認められる見込みだ。
亀田家と内藤との間には因縁がある。昨年10月に内藤は大毅の挑戦を判定で退けたが、その試合で大毅が反則行為を繰り返したことから1年間の出場停止処分を受けた。「(坂田と内藤の)どっちとやりたいといったらWBC(の内藤)や。内藤には借りがある。大毅の世界戦以来、心に詰まったものがある」と意気込む興毅に対し、内藤は「無名の外国人とやるよりお客さんは喜ぶよね」。ボクシング界の活性化のため、自身のやるべき仕事は分かっている。(奥村信哉)