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序盤から突進し圧倒 王者・坂田
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坂田の試合だった。中盤以降、温まった体で相手に猛進し、左ボディー、右ストレートと有功打を連発した。リーチで8センチ上回る王者の強烈な攻撃を、久方は足を使ってしのぐしかなかった。
「1回から行くと決めていた」。スロースターターの王者は序盤から飛ばした。過去2試合は序盤でダウンを喫しているが、相手を見過ぎる悪癖は消え、主導権を握って離さなかった。「序盤から出る戦いができた。安心して中盤以降は自動運転させた」と大竹正幸トレーナー。ハワイ合宿で約220キロを走り込み、元世界王者・名城信男らとのスパーリングをこなした。努力の成果はリング上で発揮された。
次戦はかつての同門、亀田興毅との指名試合となる可能性もある。協栄ジムを離れてメキシコに渡り、再び日本に帰ってきた亀田は「年内にフライ級のベルト巻きたい」と言い放ち、この日は大毅、和毅と3兄弟そろってリングサイドで観戦した。来月には「亀田ジム」設立が承認される見通しだ。
「このベルトは誰にも渡さない。フライ級のは坂田がいる」。4度目の防衛に成功した坂田は、リング上で宣言した。温厚な王者の自信は、己を貫く信念に裏打ちされる。「亀田でも内藤でも誰が来てもいい」。万全のボクシングで改めてその才能と存在を証明し、その目が鋭く光った。(是永桂一)