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【甘口辛口】度量狭すぎないか、日本プロ野球
この度量の狭さは、逆に海外を目指す若者に強い決意を促すことになりはしないか。日本プロ野球組織(NPB)はドラフト指名を拒否し外国球団入りした選手が帰国しても一定期間、NPBの球団とは契約できないことにした。大学・社会人は2年間、高校出は3年間、日本でのプロ入りが凍結される ▼今秋のドラフトで1巡目指名が確実視されながら、メジャー挑戦を公表した田沢純一投手(新日本石油ENEOS)の問題を受けての自衛策という。アマ選手の海外流出がこの一件で一気に加速しかねないし、2年後は日本球界の宝でもある斎藤佑樹投手(早大)がドラフトを迎える。プロ側の危機感は相当なものだろう ▼それはわかるが、今ドラフトから適用の方向とは“ドロ縄”もいいところだ。田沢に一本取られたことでの“意趣返し”と受け止められても仕方ない。ルール破りや抜け道を使ったわけでもなく、堂々とメジャーに挑戦しようという田沢はまるで悪者のような印象を与えかねず、気の毒でもある ▼NPBは「米球団のスカウトを日本球団と同様、登録制にする」との自衛策も打ち出した。これにも、ある関係者は「スカウトだけでなく球団と契約したブローカーやエージェントなども多数入り込んでいて、どこまで規制するか線引きは難しい」と首をひねる。小手先の対策では流れは止めようがないところまできている ▼快く送り出し、失敗しても温かく迎え入れるのが大人の度量というものだろう。「流出防止」といわれれば逆に「やってやろう」と反発するのが若者である。自分たちの利益ばかり考えず、流れが激流に変わる前に外国との共存の道を探るべきではないのか。