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【清水満のSPORTSマインド】さよなら王監督 また輝く日まで (1/2ページ)

2008.10.7 22:58
このニュースのトピックス日本シリーズ

 マリナーズの城島が駆けつけた。リハビリ中の小久保、川崎が参戦し、エース斉藤の姿もあった。「王監督の最後のユニホーム姿を目に焼き付けたかったから…」。

 振り返れば決断の1994年秋、食事をともにしながら口をとがらせてしまったことがあった。「巨人から何でパ・リーグなんですか? 都落ちじゃあないですか」。いま考えると暴言だが、王さんは「その気持ちもわかるが、もう一度勝負したいんだ。全く別の場所で」と静かに話した。

 そして14年。「君らに優勝を味わわせたい」と約束した第一声通り、優勝させ、日本一にも輝かせた。なにより、巨人一辺倒だった球界を“再編”したのは王監督の福岡行き。「これからはメジャーもあるし、地方の活性化も含めて球界全体を考えてやらなきゃ」。新しいパ・リーグの時代をつくったのである。

 確かに、その代償も払った。「しんどいよ、この商売。体はボロボロさ。オレががんを患い、ミスターが脳梗塞。星野(仙一氏)だって体調崩しただろ。オレら3人とも女房に先立たれた。内助の心労はすごいからね。川上さん(哲治氏、元巨人監督)だって心臓が悪かったしね」。それでも、病と戦う姿がファンに勇気を与え、急に検査をする人も増えた。すごい影響力である。

 その“引き際”。現役時代は涙を見せた。1980年11月、最後の試合は熊本・藤崎台球場での阪神とのオープン戦。ロッカーで談笑中、突然「ごめん…」とバスタオルを頭からかぶった。その試合でホームラン。公式戦868本塁打、日本シリーズや日米野球、球宴、オープン戦を含めると通算1032本塁打目。有終は王流だった。

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