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【人】夏の甲子園で優勝した大阪桐蔭高監督 西谷浩一さん (1/2ページ)
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ずんぐりした体から喜びがあふれた。「つないでつないだ。目指す野球で日本一を達成できた」と感無量だ。「気持ち? うれしいという言葉では言い表せない」。指揮を執っての初の全国の頂点に、さまざまな感慨が混じり合った。
選手の成長がまぶしそう。「正直、ここまで力をつけるとは。驚くばかりです」。しかし、うまく導けた思いはある。
当初選手は潜在能力がありながら、なかなか表に出せかった。「ひ弱に映って仕方がなかった。でも、理由はわかっていた」。歴代の大型チームと比較すると小粒なことは、選手自身も感じていた。昨夏は豪打を誇った中田翔(現日本ハム)を擁しながら甲子園への出場さえかなわなかった事実もある。
不安がプレーに影を落としていた。おとなしく、きまじめな選手が多い。自ら足かせをはめているように見えた。
手を打った。さながら「ゴロヒット」「粘り」は合言葉。選手の性格を生かしながら呪縛(じゅばく)を解き、戦えるチームにする工夫だった。そして内野手の間を抜くような打球を打てるよう、辛抱強くなれるよう、練習で鍛え上げた。授業のない日の練習は10時間に及ぶことも。昨年にくらべ2時間は増やした。
持ち前の我慢強さで引っ張り、選手はついに泥臭く、たくましくなった。大学時代の野球部では主将を務めた。「試合には出たりでなかったり。二流選手です」と謙遜(けんそん)するが、ポジションは小学4年ごろから捕手。チームのリードも早くからお手の物のようだ。
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