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【夏の甲子園】「日本一の二遊間」が決勝へ導く 常葉学園菊川
このニュースのトピックス:高校野球
ベンチスタートした浦添商の右腕・伊波を二回に引きずり出し、一挙9点。序盤の猛攻で勝負を決めたように見える常葉学園菊川だが、佐野監督は「打撃陣よりも、二遊間が随所で併殺を決めて、流れを引き寄せてくれました」と堅い守備を勝因に挙げた。
指揮官は「この1年間で、一番成長したのは守備」と言い切る。その中心が、町田と酒井の二遊間コンビだ。六回、3連打で5点差に詰められ、なおも一死満塁。ここで中堅に抜けるかと思われた打球を町田がダイビングキャッチし、そのまま二塁ベースにタッチ。飛び出していた走者をアウトにして反撃の芽を摘んだ。
八回にも華麗な併殺を完成させると、九回も町田が一、二塁間の難しい打球をさばき、酒井に送って一塁へ。しっかりと試合を締めくくった。浦添商の戦意をそぐ鉄壁の二遊間が、決勝行きの切符をチームにもたらした。
「併殺をとると、こちらに流れがきますからね。点を取るのと同じ感覚です」と町田がいえば、「考えていることはだいたい一緒です」と酒井。2人が使う同じ型の色違いのグラブには、丁寧に「日本一の二遊間」と刺繍(ししゅう)されている。名実ともにその称号を勝ち取るまで、あと1勝だ。
「人生最高の笑顔で甲子園を楽しんでほしい」と佐野監督。その言葉が実現したとき、1926年の静岡中(現静岡高)以来、県勢82年ぶりの栄冠が頭上に輝く。(坂井朝彦)