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【夏の甲子園】聖地で復調の横浜・主砲、試合を決める適時打
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「(互いに)手の内を知り尽くした相手」。横浜・渡辺元智監督が嫌がった初戦の相手は、練習試合などで何度も対戦した浦和学院。同じ関東の強豪同士の意地がぶつかり合う一戦は、得点機を確実にものにした横浜が逃げ切り勝ちした。
この日打線を引っ張ったのは、南神奈川大会では打率・167と不振を極めていた7番筒香(つつごう)だった。二回に目の覚めるような当たりの先制2ランを右翼席へ放つと、八回には勝利を決定づける適時左前打。「地区大会では調子が出なかったし、何とか打ちたかった」とホッとした表情を見せた。
和歌山県出身の筒香が遠く横浜への進学を決意するきっかけとなったのが、チームが松坂(レッドソックス)を擁し春夏連覇を成し遂げた10年前の記念大会。何度も甲子園に通ううち、伝統のグレーのユニホームにあこがれるようになった。
過去プロ入りした多くの選手を見てきた小倉清一郎部長も「打球の飛距離はナンバーワン」とその素質に太鼓判を押す。まだ2年生で高校通算本塁打が30本を超えた大器だが、「次の試合でもチームバッティングを心がけたい」と殊勝な気持ちで大舞台に臨む。
横浜も夏の甲子園では10年前の全国制覇を最後に深紅の大優勝旗から遠ざかっている。「筒香にとっても自信になるし、チームにとっても自信になる」と渡辺監督もこの1勝を評価。復調の気配を見せる主砲とともに、再び頂点をうかがう。(浅野英介)

