ニュース: スポーツ RSS feed
【夏の甲子園】「これが広陵野球」 中田、悔しさ晴らす決勝打
このニュースのトピックス:高校野球
「(自己採点は)70点くらい。ピッチングはダメだったけど、打つ方で取り返せたので」。広陵の打のヒーロー・中田は少しばつが悪そうにはにかんだ。
試合開始直後の一回、突然の雷雨で44分の中断。それでも、先発マウンドを託された背番号3は「逆に緊張がほぐれました」。その言葉通り、大舞台で自己最速の146キロを計測。変化球も低めに集め、高知打線を五回までゼロ封した。
だが、六回に突如崩れて3失点。七回には先頭に四球を与えて降板し、一塁に退いた。救援の前田が連続二塁打を許し、同点とされると責任を感じ、「チャンスで打席が回ってきたら絶対打つ」と自分に言い聞かせた。
汚名返上の場面は八回にやってきた。一死二塁の勝ち越し機に136キロの外角直球を「気持ちで」流し打った。打球が右前に弾み、二走有水の生還を見届けると、一塁ベース上で力強く右手を天に突き上げた。
夏は2年連続19回の出場を誇る常連校も過去は準優勝止まり。昨夏は佐賀北(佐賀)との決勝で4−0とリードしながら八回に逆転満塁本塁打を許し、涙をのんだ。2年でレギュラーだった1番打者上本は「悔しい思いをした。(今年は)全力で戦いたい」と語気を強める。
今後を占う大事な初戦は苦しい展開となったが、中井哲之監督は自信を深めている。「苦しいときに負けずに耐えられる。これが広陵の野球です」。指揮官はまだ見ぬ深紅の大優勝旗に狙いを定めている。(坂井朝彦)



