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巨人・坂本、実戦で浮上のきっかけ
このニュースのトピックス:セ・リーグ
「小学校のとき、野球のテレビゲームで、打率が2割3分とか4分の選手に打席が回ると、『こいつ、打てねえなあ』ってがっかりした。今の自分はそんな選手なんですよねえ」。巨人の坂本は自嘲(じちょう)気味に笑った。
期待の選手が頭角を現そうとすると、温かいまなざしが向けられる。好プレーが取り上げられ、称賛の言葉がやまない。だが、次第に失策や凡退のほうが目立つようになる。そんな厳しい視線を跳ね返せたとき、一流選手の仲間入りを果たせる。2年目の19歳には、今が試練の時だ。
開幕から遊撃手の定位置を勝ち取り、ここまで全試合に出場。ファン投票で球宴にも選ばれたが、打撃は課題が山積だ。試合前の打率が.244で、規定打席に到達する打者の中で下から2番目。球団関係者は「19歳で、毎試合に出ているだけでも立派」とかばうが、本人も不本意な数字に納得していない。
原監督からの熱血指導は連日のように行われる。主砲のラミレスからも、打席での立ち位置を少し後ろへするようにアドバイスされた。
自力優勝の可能性が復活して迎えた15年ぶりの北陸シリーズの初戦。第1打席に勝ち越しの左翼線二塁打を放ち、7月10以来となる打点を挙げた。「久しぶりなんで、うれしいです」。実戦という貴重な経験を積む中で、浮上のきっかけをつかむしかない。(田中充)




