地方【夏の高校野球・群馬】気迫のエース 桐生南 瀬川投手2012.7.26 23:00

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【夏の高校野球・群馬】
気迫のエース 桐生南 瀬川投手

2012.7.26 23:00 夏の高校野球・群馬

高崎商1-0桐生南(26日、準決勝)

 たった一球の失投が勝敗を決める。そんな試合だった。予想通りの投手戦。0-0で迎えた四回裏1死二塁、打席には高崎商の4番・両角。強打を誇る高商打線で最警戒の選手だ。

 歩かせる選択肢もあったが「主砲を抑えて流れをこちらに」と勝負に出た。2ボール1ストライクから投じた4球目、甘く入ったスライダーを左前へ弾き返された。結局、この1点が決勝点となってしまった。

 序盤から持ち前の制球力で凡打の山を築いた。四回の失点後も粘り強い投球で追加点を許さず、味方の援護を待ち続けた。

 八回裏2死三塁。得点圏に走者を置いて再び両角を迎えた。「今度こそ必ず仕留める」。四回と同じカウントから今度は渾身の力を込めて直球を投じた。大会屈指の強打者を二ゴロに打ち取った。

 だが、最終回の攻撃でも味方打線から快音は聞かれず、最少得点差で惜敗、気迫の投球は報われなかった。試合後、「1点差(の試合展開)は覚悟していた。0点で抑えてやろうと思っていただけに、あの一球が」と悔やんだ。

 「自分は三振を取れる投手ではなく、みんなが守ってくれたおかげでここまでこれた。『ありがとう』と言いたい」

 一球に泣き、最後に意地も見せてくれた好投手の夏が終わった。(大橋拓史)

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