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肺がん原因遺伝子発見 自治医科大・間野教授がダブル受賞
昨年、肺がんの引き金となる新しい原因遺伝子を発見した自治医科大(下野市)の間野博行教授(49)が、日本医師会の医学賞と日本癌学会の学術賞に選ばれた。この発見に伴い、これまで困難だった肺がんの早期発見と治療薬の開発が順調に進んでおり、間野教授は「できるだけ早い実用化を目指す」と意気込んでいる。
間野教授らの研究グループは平成16年から、がんの原因となる遺伝子を発見するためのスクリーニング(選別)技術の開発に着手。昨年、この技術を完成させ、喫煙歴のある患者の肺がん細胞から新しい原因遺伝子を発見した。
この原因遺伝子を検出する診断方法が開発されれば、顕微鏡でがん細胞を確認する従来の診断方法に比べてはるかに早期の肺がん発見が期待できる。また、原因遺伝子の増殖を阻止する薬剤が開発されれば、肺がんの治療に貢献できる。間野教授の研究成果は、世界的に権威のある医学研究誌「Nature Medicine」の「2007年の最も重要な10の発見」に選ばれた。新しい原因遺伝子による肺がんの発症は全体の5%とみられ、それ以外の症例における原因遺伝子の発見も待たれている。
間野教授は、自治医科大付属病院のほか那珂川町の医院で患者を診ており、「研究をするなら患者のためになりたいと思っていた。(原因遺伝子の発見は)男子の本懐を遂げたという気持ち」とした上で、「今後は、乳がんや胃がんなどの原因遺伝子も発見したい」と話している。
日本癌学会の学術賞の授賞式は29日、日本医師会の医学賞の授賞式は11月1日にそれぞれ行われる。