ニュース: 政治 RSS feed
【自民総裁選】4人の表情 雰囲気一変 漂う緊張感 (1/3ページ)
与謝野馨氏
「与謝野君は総裁候補の中では割とインテリで万能の力を持っておる。このままでは非常に物寂しい総裁選になると思っていたので立候補は非常によい。大いに激励しておいたよ」
4日昼、与謝野経済財政担当相から出馬の報告を受けた恩師の中曽根康弘元首相は満足そうにほほ笑んだ。確かにこれまで「俗世界の話はしない」と出馬を否定してきた与謝野氏が態度を一転させたことで党内の雰囲気は大きく変わりつつある。
学究肌で人当たりのよい与謝野氏は派閥横断的に人気が高い。タカ派色の強い麻生太郎幹事長や、小池百合子元防衛相を推す経済成長重視の「上げ潮派」を嫌う勢力が雪崩を打つ可能性もあり、最有力候補の麻生氏もウカウカできない情勢となった。
与謝野氏の出馬を聞いた麻生氏は「いいことなんじゃないか?」と余裕を見せたが、与謝野氏との連携をひそかに期待していたこともあり心境は複雑のようだ。
中曽根氏と面談後、与謝野氏はBS番組に出演。司会者に「時の人ですね」と水を向けられると「無投票で党の代表を選ぶのは面倒くさくないが、党が何を考えているか国民に知っていただく努力をする責任がある」と決意をにじませた。
ただ、与謝野氏は平成18年秋に咽頭(いんとう)がんの手術をしており健康不安はつきまとう。年内解散の見方が強まる中で「選挙の顔になりえるのか」(中堅)との声も上がる。
麻生太郎氏
「次期政権に要望のある人はどうぞ」
4日早朝、都内で開かれた財界関係者との勉強会に出席した麻生氏は司会者にこう紹介され、照れ笑いを浮かべた。この会合に与謝野氏も出席していたが、遅れてきた麻生氏と入れ違いに退席しており、ニアミスは逃れた形だ。
麻生氏は「複眼的な視点で日本の国家経営を考えないといけない」と述べ、定年制延長や投資促進など政権構想に自信を見せたが、出席者からは「世の中の空気は自民党にとって甘いものではない」と厳しい声も飛び出した。

