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【福田退陣】企画「政権崩壊」 「10・26総選挙」浮上 (1/2ページ)
「(総裁選出馬の)資格はあると思う。福田首相がやりたかったこと、自分なりにやらねばならないことを実行したい」
首相、福田康夫の突然の辞任表明の衝撃も冷めやらぬ2日午前、党本部で記者会見した幹事長の麻生太郎は4度目の総裁選出馬にさっそく意欲を表明。麻生派は急ピッチで総裁選準備を始めており、党内の趨勢(きすう)は麻生に傾きつつある。
だが、麻生のアクの強い性格からか、党内に反感を持つ勢力は少なくなく、もろ手を挙げて「麻生総裁」を歓迎するムードはない。
危機感を強めているのは福田の出身派閥である町村派だ。最高顧問で元首相の森喜朗は1日夜、主要メンバーに次々に電話し、「わが派はみなさんに迷惑をかけたのだから謹慎だ。何人かでコソコソ会うことも慎んだ方がいい」と“集会禁止令”を発令した。
森が気をもむのは、町村派が経済政策をめぐる「上げ潮派」と「財政規律派」の路線闘争の震源地となっていることだ。前首相の安倍晋三は麻生に肩入れしているが、「上げ潮派」リーダーである元幹事長の中川秀直は麻生と反目する。中川が元防衛相の小池百合子を擁立すれば、町村派は親麻生、反麻生で分裂の危険に瀕(ひん)するのだ。
2日午後、町村派事務所に顔を出した森は中川と親しい若手に「小池が出るならば山本一太(参院議員)なんかもドンドン出ればいいんだ」とやけっぱちに言い放った。
だが、中川は森と入れ違いに派閥事務所を後にし、都内の個人事務所にこもり、元官房長官の塩崎恭久や前行革担当相の渡辺喜美、小池らと相次いで会談。「改革路線を貫徹するために誰か候補を立てる」と息巻いた。中川と面談した中堅は「秀直さんは仙人のような形相だった」と打ち明ける。
森は2日午後、党本部で開かれた「日本・アフリカ連合(AU)友好議員連盟」に出席し、姿を見せない中川にこう当てつけた。
「こういう政局状況でここに参加したみなさんはいかなる政治状況でも泰然自若としてわが道を歩む人ばかり。そういう意味ではアフリカ向けの方々だ」
結局、森は2日深夜、中川、安倍、官房長官の町村信孝を都内のホテルに非常召集。町村派は自主投票とすることを決めた。4代連続して首相を輩出した最大派閥の苦渋の決断だった。

