ニュース: 政治 RSS feed
【福田退陣】北朝鮮は様子見か お友達外交の終焉
このニュースのトピックス:「竹島」問題
福田康夫首相が辞任を表明したことで、首相が提唱していた近隣アジア諸国との関係を重視する「共鳴外交」の行方も不透明になった。8月の実務者協議で、制裁措置の一部解除を条件に拉致問題の再調査を約束した北朝鮮も、当面は様子見を決め込むとみられ、外交はしばしの停滞を余儀なくされそうだ。
「日本側は約束したことをやらないが、北朝鮮側は約束したことを早くやってくれと言っても、彼らが応じないのは当然の話だ」
高村正彦外相は2日の記者会見でこう述べ、北朝鮮が拉致問題の調査委員会を立ち上げた場合には、政府として予定通り、人的往来や航空チャーター便の乗り入れなどの解禁を実行する考えを強調した。
だが、北朝鮮にしてみれば、「約束」は福田政権との間に交わしたものであり、「次の首相がどんな対北政策を打ち出すか分からないうちに、急いで実行する必要はないと判断するだろう」(公安筋)との見方がある。中山恭子拉致問題担当相は、2日の記者会見で「北朝鮮が(再調査の動きを)緩めてくるのか、慌ててやろうとするのか。あらゆることを想定して対応を考えていく必要がある」と指摘する。
また、今月下旬に日本での開催を予定される日中韓首脳会談も「日程的な影響はあるかもしれない」(高村氏)。ただでさえ、竹島問題をめぐって態度を硬化させた韓国は、現在まで出席の回答をよこしておらず、いつ開催できるかのメドは立たない状況だ。