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日中中間線付近に中国爆撃機進出 中露航空戦力増強に警鐘 防衛白書 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:「竹島」問題
中国のH6中距離爆撃機数機が昨年9月、東シナ海上空で日本の防空識別圏(ADIZ)に入り、日中中間線付近まで進出する飛行を行っていたことが、5日に閣議了承された平成20年版防衛白書で分かった。
白書で初めて明らかにした日中中間線付近への中国爆撃機の進出は、東シナ海のガス田共同開発をめぐって日中の交渉が難航を極めていた時期に当たる。当時の安倍晋三内閣は同年秋までに日中協議が進展しなかった場合、試掘の前提となる漁業関係者との補償交渉に入る方針を決定。中国は「そうなれば軍艦を出す」と脅しをかけてきていた。政府関係者は「日本が試掘に踏み切った場合、日本の艦船を爆撃するとの示威行為であった可能性もある」と指摘する。
H6爆撃機は旧ソ連のツポレフ16(TU16)のライセンス生産機で、主翼下に対艦ミサイル2発を装備。洋上での対艦攻撃を主任務としている。防衛省では同爆撃機が領空侵犯には至らなかったため公表しなかったが、白書発行にあたって「中国の航空戦力の状況をわかりやすくするため掲載した」としている。
白書は中国の航空戦力について、中国本土の防空能力に加え、より前方での制空、対地・対艦攻撃能力の構築を進めていると指摘。「わが国周辺空域における中国の航空戦力の動向に注目していく必要がある」と警鐘を鳴らしている。
また、防衛省・自衛隊では昨年、前防衛次官汚職事件や海上自衛隊のイージス艦衝突事故など不祥事、重大事故が相次いだことから、白書でも再発防止のための改革に多くのページを割くなど、不祥事の反省に力点を置く中身となった。

