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「好き嫌いで公務選別」 首相提案の政策にはご執心
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福田康夫首相は1日の退陣表明後、ほぼ首相官邸の執務室にこもって“残務整理”にいそしんでいるが、自らの肝いりで設置した有識者会議には出席するなど、「福田カラー」の濃い政策には強いこだわりをみせている。
首相は4日、官邸近くの内閣府に出向き、自身の鶴の一声で3月に立ち上げた「公文書管理の在り方に関する有識者会議」(座長、尾崎護・元大蔵事務次官)に初めて出席した。首相は席上、「平成20年に急に首相が辞めちゃったことが百年たっても千年たっても分かるようにしなければならない」と軽口をたたき、公文書管理強化に向けた政策は次期政権でも継承されると強調してみせた。
首相は3日には、野田聖子消費者担当相を官邸に呼び、自身が金看板としていた「消費者庁」設置法案について現内閣で閣議決定する方針を確認した。消費者庁設置は首相がことさらこだわった政策課題であり、道筋は自らの任期中にしっかりとつけておきたいという思いのようだ。
首相は退陣表明後、定例の記者団との「ぶら下がり取材」を拒否し続けているほか、防衛省で3日行われた自衛隊高級幹部会同には欠席した。
ところが、公文書管理や消費者庁など思い入れのある政策課題だけはしっかりと見届けたいようで、「首相は公務を気分や好き嫌いで選別している」(政府関係者)との声も漏れている。