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日朝協議、拉致再調査めぐりぎりぎりの交渉続く
【瀋陽(中国遼寧省)=阿比留瑠比】日本と北朝鮮が拉致問題や国交正常化などについて話し合う公式実務者協議は12日、前日に引き続き、中国・瀋陽市内のホテルで開催された。2日目の協議では、北朝鮮側が6月の協議で約束した拉致問題の再調査の進め方について具体的に回答し、日本側がそれに対して問題点や疑問点を指摘。双方が、合意に向けてぎりぎりの調整を行った。
日本側は外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長、北朝鮮側は宋日昊・国交正常化交渉担当大使が出席。11日の協議で日本側は、生存者帰国につながる実効性のある再調査に向けて、日本が想定する方法や調査主体、期間などを具体的に提示。これに対し、北朝鮮は12日に詳しい見解を明らかにすると表明していた。
12日の協議は午前9時(日本時間同10時)に開始。昼食をとらずに5時間話し合った後、いったん休憩に入った。北朝鮮側はこの間に本国と連絡を取り合っているものとみられる。
協議中断後、斎木氏は記者団に「なんとか合意しようとお互いに努力しているところだ」と語った。また、北朝鮮の宋大使も「拉致問題を含め話し合った。今夜、どのように合意するか協議があった」と述べ、合意に向けた何らかの進展があったことをうかがわせた。
日本側は11日からの協議を通じて、相手が一歩踏み出せばこちらも一歩踏み出すという「行動対行動の原則」で問題解決に望む方針を改めて説明。随時点検可能な形での再調査着手や、その進展など北朝鮮側の具体的な動きに応じ、貨客船「万景峰92」など北朝鮮籍船舶の入港禁止や人的往来の原則禁止など、制裁措置の段階的解除を実行していく考えだ。
ただ、北朝鮮側は逆に、日本側がまず早期に制裁措置を解除するよう要求しているとみられ、双方の本国政府の判断も含めて最終調整が続いた。また、日航機「よど号」乗っ取り犯関係者の北朝鮮からの引き渡し協力や、過去の清算問題についても意見交換した。