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【主張】ライス長官来日 日米韓再連携の時が来た

2008.2.28 03:45
このニュースのトピックス主張

 ライス米国務長官が来日し、福田康夫首相らへの表敬訪問に続き、高村正彦外相との日米外相会談を行った。韓国新大統領就任式への出席と中国訪問の後、日本に立ち寄ったもので、1年4カ月ぶりの来日となった。日米外相会談は昨年9月の高村外相訪米時以来である。

 ライス長官は、韓国では李明博新大統領との会談で米韓関係の再強化で一致したという。一方、日米関係は基本的には良好だが、沖縄の米兵による少女暴行事件や拉致問題を含む対北朝鮮政策をめぐって、相互不信や疑念も指摘されているときだった。

 長時間に及んだ今回の日米外相会談で、具体策を通じた日米関係の再構築だけでなく、価値観を同じくする日米韓3カ国の連携の再強化でも十分に合意したものと期待したい。

 対北朝鮮政策や北東アジアの安全保障政策を進めるには、日米韓連携が欠かせないが、その連携は対北融和政策を優先させた盧武鉉前大統領のもとで大きく後退していた。今こそ3カ国連携を再構築するときである。

 時を同じくして、米国の名門オーケストラ「ニューヨーク・フィルハーモニック」が北朝鮮に招かれ、初めての平壌公演を行った。北側が米国との雪解けを印象づけようとしたのだとすれば、誤算に終わったというべきだろう。「北東アジア、国際情勢の秩序再編を予告する出来事だ」(朝鮮総連機関紙)などとは誰も信じまい。

 公演を容認した米政府のペリーノ大統領報道官も「忘れてならないのは、北朝鮮が人々を残酷に扱う体制であり、飢餓や弾圧があり、人々が自由で豊かな生活を送れていないということだ」と北朝鮮の人権弾圧を非難した。ライス長官も「政治への影響は過大評価しない」とクギをさした。

 6カ国協議に関してライス長官は、あくまで北にプルトニウム、ウラン濃縮、核拡散の完全かつ正確な申告を求める姿勢を強調したが、北朝鮮のテロ支援国家からの安易な解除は、日米の信頼関係に深刻なダメージを与えることを改めて認識してもらいたい。

 中国経由で来日したライス長官とは対中政策でも意見を交換した。中国の軍事、経済の台頭が著しいだけに、日米は今後も台湾問題を含め、戦略レベルでの連携を強める必要がある。

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