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【ゆうゆうLife】介護 ひとりでも自宅で(下) (1/3ページ)

2008.9.19 07:47
このニュースのトピックス労働・雇用
配食の弁当を受け取るため、つえをついて居間の窓まで出てきた利用者(左)。空き容器は回収される配食の弁当を受け取るため、つえをついて居間の窓まで出てきた利用者(左)。空き容器は回収される

 ■配食サービスで安否確認

 買い物や調理が難しくなった独居などの高齢者を対象に、市町村などが配食サービスを行っています。飲み込みやすく調理した介護食を提供する民間業者も増えてきました。配食は「弁当の宅配」にとどまらず、利用者の安否確認も兼ねています。定期的に届けることで、独居高齢者のセーフティーネットとなっています。(寺田理恵)

 開け放たれた玄関ドアから声をかけると、出てきたのは80歳代の女性。

 「今、12時20分前よね。もう食べてもいいの?」。女性が、弁当とみそ汁の容器を受け取りながら問う。配達スタッフは「12時になったら食べてくださいね」と答える。こんなやりとりを、毎日のように繰り返す。

 女性は、独居で認知症の症状がある。食べるのを、正午まで待ってもらうのは、夕方、家を出て歩き回るのを防止するため。「早めに昼食を食べると、空腹なのか、夕方には徘徊(はいかい)するので困る」と、近所の住民から苦情が出たからだ。

 作りたてに近い状態で食べてもらいたくても、認知症の人が在宅を続けるには、ご近所の理解が不可欠。気軽に「どうぞ召し上がってください」と勧めるわけにはいかない。

 市町村の配食サービスでは、食事を届けるだけでなく、安否確認も行う。神奈川県小田原市にある高齢者総合福祉施設「潤生園」の配食サービスは市の委託事業。利用者負担500円(普通食)に、市から500円が上乗せされる。独居の高齢者世帯が対象で、配達時に利用者が亡くなっているのを発見することもある。

 認知症の進行にも気を配る。症状が進むと、食べ物の咀嚼(そしゃく)や飲み込みが難しい嚥下(えんげ)障害が生じるので、介護食に切り替える必要があるからだ。配達時のやりとりのほか、回収した空き容器から「食べ忘れる」「食べ方を忘れる」などの状態が把握できるという。この日回った9軒のうち、2人が認知症だ。

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配食の弁当を受け取るため、つえをついて居間の窓まで出てきた利用者(左)。空き容器は回収される
利用者の食事制限や好みなどの情報を管理するカード
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