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運動器不安定症 早期発見、予防すれば…健康寿命は延びる (1/2ページ)

2008.9.15 08:50
このニュースのトピックス病気・医療

 ■有酸素運動や片足立ち訓練が有効

 足もとがふらつく、よくつまずく、歩幅が狭くなった…こうした症状を「年をとれば仕方ない」と放置する人は多い。だが、2年前に「運動器不安定症」として保険適用され、「骨折などの危険度を高める病気」と考えられるようになった。日本整形外科学会では「適切な対応で寝たきりを防ぎ、健康寿命を延ばせる」と、症状を自覚したら早めの受診を呼びかけている。(平沢裕子)

 「運動器」とは、骨や関節、筋肉、末梢(まっしょう)神経など、体を支え、動かす役割をする身体の器官のこと。運動器不安定症は、これら運動器の機能が損なわれた状態のことで、閉じこもりや転倒・骨折の危険度が高まり、寝たきりなど要介護になりやすい病態のことをさす。

 こうした症状は「年をとれば誰にでも起こる」として、従来は病気とみなされることはなかった。それが、急速な高齢化による要介護者の増加などを背景に、これらの症状を早期発見・予防することで転倒や骨折を防げば、寝たきりなどの要介護者を減らせると考えられるようになった。

 日本整形外科学会の中村耕三理事長は「高齢化による要介護者の増加は、医療費高騰だけでなく患者のQOL(生活の質)の面からも大きな問題になっている。寝たきりなどの要介護状態に至る原因の第1位は脳卒中だが、次いで多いのが骨や関節など運動器の疾患。平均寿命だけでなく健康寿命を延ばすためにも、運動器を健康に保つことの大切さについて多くの人に知ってほしい」と話す。

 運動器は、消化器や循環器など他の器官と異なり、自分の意思で動かせるのが特徴だ。半面、使わずにいると退化して脆弱(ぜいじゃく)化する。ただ、骨や筋肉の量が減っても自覚することはないため、知らないうちに症状が進んでいる人が少なくない。中でも骨粗鬆(こつそしょう)症は、転倒・骨折の危険度が高く、運動器不安定症をまねく最大要因と考えられている。

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