MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

【ゆうゆうLife】虐待のその後で 不足する施設とサポート(上)一時保護所  (1/3ページ)

2008.5.12 07:58
一時保護の間は学校に行けない。保護所内の学習室で授業が行なわれる=首都圏の一時保護所一時保護の間は学校に行けない。保護所内の学習室で授業が行なわれる=首都圏の一時保護所

 ■「まるで野戦病院」

 虐待や育児放棄が増え、親元で暮らせない子供が急増しています。ところが、虐待から逃れた後、こうした子供たちが暮らす児童養護施設などの受け皿は質量ともに不十分。傷ついた子供の心をさらに悪化させてしまうケースも目立ちます。親元で暮らせない子供の居場所について、3回にわたり考えます。(清水麻子)

 「うちに帰りたい。できないなら、早く施設に入りたい。こんな所にはずっといたくないんだ」

 親から虐待を受けた子供たちが親から離れて集団で暮らす首都圏の一時保護所。昨年9月に母親からさまざまな暴力を受けて入所した中学生の兄と小学生の弟が、担当する児童福祉司の鈴木達夫さん=仮名=に涙ぐみながら訴えた。

 「申し訳ない…」。鈴木さんは、2人を説得しながら、やるせない思いでいっぱいになったという。

 虐待を受けた子供たちが一時保護所で過ごす期間は通常2カ月程度。その間に親元か施設か、今後の居場所が検討される。兄弟の母親には問題が多く、施設に入る方針はすぐに決まった。しかし、受け皿となる施設は慢性的にいっぱいで、2人は半年も一時保護所で過ごさなければならなかった。

 「2人が一緒に入れる施設が、今後の親子の関係修復には不可欠でしたが、どうしても見つかりませんでした」と鈴木さんは言う。

 一時保護所は、子供にとってストレスが多い環境だ。親が連れ戻しに来てしまうこともあり、玄関には常にカギがかかり、外出は制限される。自宅から遠いため、学校に行けず、友達とも遊べない。非行で保護された子供も一緒に生活するため、器物損壊や職員との言い争いが日常的に繰り返される。

このニュースの写真

一時保護の間は学校に行けない。保護所内の学習室で授業が行なわれる=首都圏の一時保護所
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。